全能者とは何なのか
序 ナアマ人ツォファルは、「こうだから、苛立つ思いが私に応答させるのだ。私の心の焦りのゆえに。」（20:2）と言いました。彼はヨブの嘆きや訴えが、自分たちに対する侮辱だと受け取ったので（3節）、彼は苛立ち、黙っておれなくなりました。ツォファルは、悪人の地上での運命を語りました。「これが悪しき人間が神から受ける分、神によって定められた、彼の受け継ぐものである。」（29節）ヨブの友達は、悪事は必ず罰せら
慰めの神
序 ヨブの神に対する訴えが、12章から続いています。彼は人の命の儚さを訴えて、そのわずかの間だけでも静かにしてほしいと願いました（14:1～6節）。「木には望みがある。たとえ切られても、また芽を出しその若枝は絶えることがない。」（7節）、「人が死ぬと倒れたきりだ。」（10節）と嘆きました。しかし、「人は死ぬと、また生きるでしょうか。私は…待ちます。」（14節）と神に問いかけ、復活の希望へ導かれていき
仲裁者
序 8章には、友人ビルダデのヨブへの語りかけが記されています。これは4，5章のエリファズの言葉に比べるとずっと短いものです。ビルダデも、基本的にはすでにエリファズが述べたことと同じことを考えており、それに補足して語りました。「神がさばきを曲げられるだろうか。全能者が義を曲げられるだろうか。」（3節）これは因果応報の考え方です。ヨブの子どもたちが災いに合って、死んだのは、彼らが神に罪を犯したからだと言
ヨブの試練
序 ヨブ記は、裕福で信仰深い人物ヨブが苦難に遭い、その後、神に出会いより大きな祝福に与かることが記されています。どうして正しい人が苦難に会うのかということが主題です。新約聖書には「ヨブの忍耐」（ヤコブ5:11）と記されています。 1.ヨブの試練（ヨブ1章） 1章では、ヨブが経済的に豊かで、敬虔な人であり、幸福に暮らしていたこと、サタンがヨブを苦しめることを許され、ヨブに苦難が臨んだことが記されています。
主を恐れて歩む
序 Ⅰ列王記21章）:アハブは、宮殿の側にぶどう園を持っていたナボテに、ぶどう園を譲ってくれるように頼みましたが、ナボテは断りました。それで、イゼベルは悪巧みを企て、ナボテを殺し、彼のぶどう園を手に入れました。主は、アハブにエリアを遣わされ、裁きを告げると、アハブはへりくだったので、主は、彼に対する裁きを延期されました。主は罪人が悔い改めて生きることを望んでおられるのです。（エゼキエル18:23）。