雄々しくあれ

序

　今年の御言葉はマタイ11章29節です。イエス様から学んで倣う一年としましょう！

　パスカルの「パンセ」233節には「たとえ理性によって神の実在を決定できないとしても、神が実在することに賭けても失うものは何もないし、むしろ生きることの意味が増す」といったことが書かれています。私も若い日に、イエス・キリストに人生をかけようと決心して今まで歩んできました。振り返る時に、間違いのない選択をしたことを、深く確信します。

1.ヨシュアに（ヨシュア記1:1）

　1節にはモーセが死んで、ヨシュアが主のしもべとして立てられたことが記されています。ヨシュアはエフライム部族の出身でした（民数13:8）。荒野を放浪する40年の間、モーセに仕えてきました。12人の斥候の一人であり、神の力によって約束の地を征服することを願った二人のうちの一人でした（民数13:8,16）。

　ヨシュアは、主の助けによって、イスラエルの民とともに約束の地に入り、カナン全土を征服しました。ヨシュア記は二つに区分できます。前半（1～12章）はカナン征服、後半（13～24章）は各部族への土地の分配を扱っています。イスラエルの真の指導者は神ご自身です。主がヨシュアを指導者に任命し、彼に具体的な指示を与え、戦いの勝利を約束し、いつも共にいてくださると約束されたのです。

2.雄々しくあれ（ヨシュア記1:2～9）

　死を目前にしたモーセが、ヨシュアを励まし（申命記31:7,8）、今度は主が直接、ヨシュアを力づけられました。主は「強くあれ。雄々しくあれ。」（ヨシュア1:6,7,9）と、三度語られ、二つの約束を与えられました。

　第1の約束 は、「わたしはモーセとともにいたように、あなた（ヨシュア）とともにいる。」（5節）ということです。主はどこにでも一緒にいてくださるという臨在の約束です（9節）。イエス様は、あなた方は世にあっては困難があるが、ご自身は勝利者であること（ヨハネ16:33）、そして、いつも私たちと共にいてくださることを約束されました（マタイ28:20）。ですから、私たちも御言葉の約束を確信して与えられた使命を全うしましょう！（Ⅰコリント15:58）

　第2は、神の教えを口ずさみ、それを守り行うなら繁栄するという約束です（8節）。詩篇1篇にも幸いな人は、「昼も夜も その教えを口ずさむ人」（2節）と記されています。口ずさむとは、原語では思い巡らすという意味です。み言葉を読み、聞くだけではなく、心に思い巡らすことが大切です。また、「守り行うためである」とあります。つまり御言葉を実行することです。イエス様は弟子たちに、「もしわたしを愛しているなら、あなたがたはわたしの戒めを守るはずです。」（ヨハネ14:15）と言われました。私たちの生活が聖められる第一歩は、何が神を喜ばせ、どんな行為が神を悲しませるかを知ることです。（Ⅰテサロニケ4:1）。クリスチャンにとって最も大切なことは、御言葉に従って生活することです。現在の複雑な社会問題について、聖書が直接に触れていないことも確かに多いですが、原則は示されているので、私たちは世に流されず、責任ある判断を下さなければなりません。

　1960年、原村先生は「わたしは『わたしはある』という者である。」（出エジプト3:14）の御言葉によって、大阪伝道をスタートされました。1975年、「恐れないで、語り続けなさい。黙ってはいけない わたしがあなたとともにいるので、あなたを襲って危害を加える者はいない。この町には、わたしの民がたくさんいるのだから。」（使徒18:9～10）の御言葉によって、高槻での礼拝が始まりました。私は1981年3月、「父がわたしを遣わされたように、わたしもあなたがたを遣わします。」（ヨハネ20:21）の御言葉によって、高槻に派遣されました。1999年、新会堂建設の祈りは「これは、ゼルバベルへの主のことばだ。『権力によらず、能力によらず、わたしの霊によって』と万軍の主は言われる。」（ゼカリア4:6）の御言葉によって始まりました。そして、御言葉の約束通り、2003年新しい会堂が与えられたのです。

　神の御言葉は、必ず実現する確かなものなのです。今年、御言葉の通りに必ずなると信じて、歩んでゆきましょう！お一人一人に、今年、豊かな祝福があらんことを！