聖書の言葉によって

　今日はこの一年間に神様が聖書の言葉を通して、私を教え励まし導いてくださった体験をお話ししたいと思います。

　昨年（2022）の11月に私は濾胞性リンパ腫との診断を受けました。症状が何もないので思いがけないことでした。すぐに治療を始めてもよいレベルですが、進行の様子をみるために3ヶ月ごとの経過観察でもよいと言われ、全能の神様が守ってくださるように祈り願い始めました。

　聖書には多くの病の人々と、その病を癒された神様の御業が書かれています。

　「私は主であってあなたを癒す神である」との聖書の言葉を信じて、癒しを祈る日々が始まりました。私たちの信じる神様は今も生きておられる「無から有を生じさせる」全能の神様です。「私を母の胎内に形造ってくださった」創造の神様です。「すべての事を益とする」最善をなさる神様です。

　そう信じてはいましたが、夜中に目を覚ます日が何回かありました。「人は死ぬことと、死後に裁きに会うことが定められている」と聖書にあります。イエス様を救い主と信じ、赦され、神様の子どもとされていて、国籍は天にあり、天国に入れていただける確信はありますが、神様にお会いする備えをしなければなりません。神様にお会いした時に、これまでの歩みを申し開きしなければいけないと思いました。

　初めてイエス様に出会った日から、今日までの歩みを思い返しました。クリスチャンとなってからも愚かな歩みだったこと。神様のためと言いながらも、自分のために神様を利用するような奉仕だったこと。自分中心で神様を後回しにしてきたこと。イエス様の愛を頂いていながら、周りの人達に対する優しさが足りなかったこと。それら神様を悲しませたこと、神様に喜ばれないことを悔い改めました。そして同時に、こんな自分勝手な私をも「あなたを見捨てず見放さない」とずっと共に歩んでくださった神様の愛に感謝し、十字架のイエス様を仰ぎました。

　イエス様は救い主、癒し主。「主は私たちの罪のために刺し通され、私たちの咎のゆえに砕かれた」「主は自ら懲らしめを受けて私たちに平安を与え、その打たれた傷によって私たちを癒してくださった」との聖書の言葉によって、平安と癒しを受け取りました。 44年前に、私はイエス様による救いを単純に信じました。今度は、癒しも単純に信じることにしました。十字架で救いと癒しは完成されている。罪は過去のものも、これから犯すかもしれないものも、既に十字架によって赦されている、今ある体の現状はどうであれ、既に十字架によって癒されている、と聖霊様の助けによって信じることができました。聖書の中には、12年間長血を患った女性が、イエス様の御衣に触れさえすれば癒されると信じ、人垣をかきわけ、手を伸ばして御衣に触れた途端に癒された記事があります。その時、イエス様は「あなたの信仰があなたを癒したのです」と語られました。百人隊長がイエス様のお言葉で部下の病気を癒して頂く記事もあります。その時、イエス様は「あなたの信じたとおりになるように」とおっしゃられました。イエス様は信仰をもって近づき願う者に、応えてくださる方です。十字架に架かられ、死なれた後、よみがえられて、今も生きておられる方です。私も信仰をもって祈ることにしました。 　私に立派な信仰がない事は私自身がよく知っています。信じると言いながらも現状を見て恐れ、不安になり、神様がどのように働いてくださるのかと疑う者でした。しかし聖書には 「からし種のような信仰であっても、この山に海に移れと言えば移るのです」とあります。私のような小さな信仰であっても、小さな祈りであっても神様は喜んで聞いて下さると信じて祈りました。

　そんなとき、息子さんを肉腫で亡くされたクリスチャンに出会いました。神様と教会によく仕えておられる方で、息子さんは「ハレルヤ日記」としてブログを残されているので、最期まで神様の癒しを信じて祈り、希望をもって、偉大な御業を期待していたことがわかりました。痛みや苦しみの中でも、「ハレルヤ」と主を崇めておられ、ご家族や友人の為に祈り、同じような病の方々のために、様々な情報を提供しておられました。神様に愛され、喜ばれている立派なクリスチャンです。

　それでもブログの最後に、「神様のご計画は、皆の願いとは違っているようです」とありました。私も心が痛みました。「主権は神様のもの」「神様は統べ治められる方」です。皆は悲しみの中にありますが、このことを通して友人の方々が教会に来られるようになったことを感謝し、天での再会に希望をもって神様をほめたたえておられました。

　聖書に「試練に耐え抜いた者はいのちの冠を受ける」とあります。先に天に帰られた方々は「雲のように 取り巻いて私達が人生を走り抜けるように祈っていてくださる」ともあります。私も信仰の先輩たちに倣って、神様を信じて祈り続けたい、与えられた人生を走り抜かせていただきたいと思いました。私には祈ることしかできません。たとえ神様のご計画が私の願いと違っていても、憐れんでください、癒してくださいと祈ることしかできません。神様は「わたしに呼べ」「わたしに求めよ」「求めなさい」「わたしに何をしてほしいのか」と聖書の言葉で祈りを促し、祈り続けさせてくださいました。「小犬も食卓から落ちるパンくずはいただきます」と祈り続けることができました。「信仰がなくならないようにイエス様がとりなしていてくださる」ので、私は神様にできないことはないと信じて祈ることができました。祈りを神様は喜んで聞いてくださるお方。「あらゆる場合に感謝をもって捧げる祈りと願いによってあなた方の 願いを神に知っていただきなさい」とあるように、感謝をもって祈りを捧げ続けました。「わたしの恵みはあなたに十分である」肉体に弱さがあっても十分な恵みが与えられていることを感謝しました。神様が聖書の言葉を通して、私に語りかけ力づけてくださる。私たちが祈るとき神様が聞いて平安を与えてくださる。いつも共にいて折にかなった助けをくださる。天国の希望を約束してくださっていることを感謝します。

　先日の定期健診で1年ぶりに PETCT検査をしました。すると、リンパ腫が消えていました。ハレルヤ！御名を崇めます。神様が憐れんでくださいました。神様は生きておられます。聖書の言葉は真実です。イエス様の救いと癒しに感謝し、信仰をもって祈らせて下さる聖霊様 に感謝します。すべての栄光は主のものです。アーメン