イエス･キリストを信じて

　私は1949年（昭和24年）、大阪府の泉北郡に姉二人の次に、長男として生まれ、小学生の頃に堺へ引っ越しました。近所で家庭集会があり、神の存在を知りました。また、親族の中にクリスチャンがいて、特に叔父と叔母は伝道師で、いとこは日本キリスト教団の牧師で、時々、教会へ連れて行ってもらいました。

　17歳の時に、神の導きにより、堺福音教会の高校生クラスに出席するようになりました。最初は英語を学ぶために、教会に行きましたが、十字架の救いがわかって、翌年、受洗しました。

　高校卒業後、就職しましたが、大学へ行きたくて、夜学で大学へ行き、卒業後、文通していた現在の妻と結婚しました。就職してからは、信仰生活から離れていました。31歳の時、会社の事情により、滋賀県草津へ転居しました。

　長く教会から離れていましたが、43歳の時、滋賀の玉川教会へ導かれるようになりました。そこで信仰が回復し、2人の娘を連れて毎週、教会の礼拝に熱心に通うようになりました。

　1998年に高槻へ移転し、駅前にある教会に一度だけ行きましたが、その後どこの教会にも行かずに過ごしました。

　高槻に来てから7年後の56歳の時、癌になり、手術をしました。手術をしても余命5年と言われましたが、74歳の今まで神様の憐れみによって生かされてきました。

　高槻一麦教会の信者さんに外出先で出会い、話がはずみ、教会に来るようにと誘ってもらいましたが、すぐには行きませんでした。2016年、痙攣が起きて入院し、医大で手術を受けました。脳梗塞でした。また膠原病であることもわかり、落胆していた時に、もう一度、礼拝に出よう、イエス様のところへ帰ろうと思うようになりました。

　2017年10月1日、高槻一麦教会の礼拝へ家内に付き添われて出席し、喜びに満たされ、涙が止まりませんでした。長くイエス様から離れていたことを悔い改め、しっかり信仰に立ち返って歩もうと決心しました。2018年に「主人の付き添いだけで、私は信じません」と言っていた家内がイエス様を信じて、洗礼の恵みに預かりました。同時に、私も高槻一麦教会に転入会させていただき、夫婦で同じ信仰に歩める恵みをいただきました。2度も、主から離れた私を、イエス様は忘れずに、帰ってくるように忍耐して待っていてくださいました。賛美を聞くたびに、イエス様の愛の深さを思います。

　また2021年に、長女も滋賀の玉川教会で洗礼を受けました。今あるは神の恵みです。幾つもの病と、次女の夫が事故で亡くなるなど、他にも多くの試練の中で苦しい日々ですが、救ってくださった神に感謝ですし、お祈りくださっている皆様に感謝いたします。　アーメン

　「主を求めよ、お会いできる間に。呼び求めよ、近くにおられるうちに。… 主に帰れ。そうすれば、主はあわれんでくださる。私たちの神に帰れ。豊かに赦してくださるから。」　　イザヤ書 55章6、7節